森を使った健康法にはどのようなものがあるのでしょうか

 森を使った健康法として可能な自然療にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、阿岸裕幸著の岩波新書「温泉と健康」“第6章 自然の中で心身を癒す” でいくつかの自然療法が取り上げられているので、これを参考にしてまとめてみました。

 

①森林療法

 森林療法とは、森林浴を代表とする森林レクリエーション、樹木や林産物を活用した作業療法、森林内歩行森林内の地形や自然を利用した医療としてのリハビリテーション、アロマテラピー、森林内での幼児教育など、森林環境を総合的に活用しながら健康増進を図る自然療法です。

    ストレスの軽減、免疫力の向上、生活習慣病の改善、身体機能の改善、自律神経の調整などが期待されます。

 

②気候療法

 気候療法は、保養や療養の必要な人が、日常的に生活している環境と異なる気象条件の場所に転地し、しばらくそこに滞在して生活することが大前提ですが、ここでは、気象の異なる場所で新しい気候や地形要素で受ける刺激に体の機能が反応することで、病気の予防、健康増進などを図る自然療法とします。

 刺激の程度により、健康回復、心身症の改善、ストレスの軽減、身体機能の向上などが期待されます。 

 

③地形療法

 地形療法は、およそ150年ほど前にドイツで始まった屋外の運動による治療法や健康づくり法です。ドイツでは、保険適応の地形療法があり、対応した適応症がありますが、ここでは生活習慣病予防や健康増進のために、森の地形を活用した自然療法とします。

 循環器系の機能回復、運動機能の向上、呼吸器系機能の向上などが期待されます。

 

④タラソテラピー(海洋療法)

 タラソテラピーは、古代ギリシャ時代から医師の指導のもとに治療が行われてきました。海洋性気候のもとで、海水、海泥、海藻、海岸の空気などを治療や健康増進に用いる自然療法です。

    ここでは、海岸沿いの森と結びつけることで行う自然療法とします。

   新陳代謝、血液循環の向上、殺菌効果、自律神経や内分泌系機能の安定化などの効果が期待されます。

 

⑤温泉療法

 温泉療法は、入浴という物理・科学的な刺激に加え、転地や自然環境や運動による刺激を体に与えることで、刺激に適応し体のリズム(体内時計)を整える自然療法です。

    からだのいろいろな機能は、温泉水や温泉地の環境から、複合的な刺激を繰り返し受けて揺さぶられることになります。 

 この揺さぶりにたいして、自律神経系、内分泌系、免疫系などが相互に関連しながら総合的に作用します。その過程で、体が本来持っている自然治癒力が強化されます。 

 

ここでは、これらの療法を健康の維持増進と病気になりにくい体づくりを目指して、本人の希望、体力、症状などを考慮して組み合わせていきます。

 

   

 

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