森林には、植物から発散されるフィトンチッド（ファイトケミカル）という微量物質があります。この物質は移動できない植物が種を守るために様々な働きをします。そしてこの働きは、私たち人間の身体を健康にする働きもあります。

　この物質の主要な成分はテルペン類と呼ばれる有機物質ですが、このフィトンチッドを抽出して作られたのがアロマテラピーで用いられるエッセンシャルオイルです 。（フィトンチッドてなんだろ？：フィトンチッド普及センター編）

　従って、日常の生活にアロマテラピーを用いることで日常的に森林浴効果が得られます。

アロマテラピーで用いられるエッセンシャルオイルは、植物の各部位から抽出された自然由来の親油性の有機物です。植物におけるエッセンシャルオイルの役割は実に多岐にわたっています。それは、①他からの攻撃を防御するため。②子孫繁栄のため、受粉を助けてもらうため。③傷ついたとき、それを治すため。④エネルギー源とするため。⑤環境の変化に対応するため。などがあります。

このエッセンシャルオイルの含有する成分は、私たちの体に様々な働きがあることが分かってきました。そして、科学的にもその効果が認められています。

正しい知識を身につけることで、簡単で多様な使い方ができます。ぜひ、ご家庭でアロマの香りを楽しみ、健康的な生活を送ってください。

ハーブは「香草」とも「薬草」とも言われて、お茶や料理など日常生活に広く取り入れられていますが、中国の伝統医療で使われる漢方薬も植物から作られており、ハーブも、エッセンシャルオイルも、漢方薬も同じ植物の成分を持っていています。従って、ハーブの香りと味を楽しむことで健康維持にも役立ちます。

その日の体調に合わせて、ハーブティーを飲むのもいいですね。

また、ハーブやスパイス、木の実などをブレンドして熟成させて作り出すポプリは、オリジナルな香りを楽しめます。

アロマテラピーで用いられるエッセンシャルオイルは、植物の光合成の過程で二次的に生産される有機物質を抽出したものですが、有機物質はたくさんの成分によって構成されています。また、その成分によって効能も違ってきます。

私が受けた森林セラピー検定でもアロマテラピーは出題科目となっていたため、アロマテラピーを勉強しました。その過程で、森林療法とアロマテラピーが密接に関係していることを知り、アロマテラピーを本格的に勉強しました。

その時勉強した本を紹介します。